白骨の由来
白骨温泉のお湯は、約三万年前から湧いていたとされています。
温泉水が吹き出す穴の周りには、
温泉成分である炭酸カルシウムが石灰華として固まり、
それらが幾重にも重なり「噴湯丘」となっています。
かつては「白船(しらふね)」と呼ばれることもありましたが、
大正時代、作家・中里介山が長編小説『大菩薩峠』で、
この地を「白骨温泉」と記したことをきっかけに、
「白骨(しらほね」という呼び名が定着しました。
(前略)金剛杖を取り直して、地上に、「白骨」の文字を認めました。その白骨の文字が、なんという鮮かな青味を持っていることでしょう、さながら、翡翠の光を集めたようにかがやきましたので、竜之助もその文字に見入りますと女の子は、
「白骨の巻」『大菩薩峠』中里介山
「それはハッコツとお読みになっては違います、シラホネと読むのでございます」
「どちらでもいいではないか」
「いいえ、シラホネとお読みにならなければ違います」